なぜ時間管理はうまくいかないのか

「時間管理の本を読んでやってみたけれど、そんなうまくは機能しない」
「予定を細かく立ててみたけど、仕事や家の急な用事で崩れてしまう」

そんな経験はないでしょうか。

時間管理が続かなかったり、うまくいかなかったりすると、「自分は計画性がない」「私は意志が弱い」と考えてしまうかもしれません。
でも、あなた自身に問題があるわけではありません。
その方法が、あなたの仕事や暮らしに合っていない、だけなのかもしれないのです。

そもそも、なぜ時間管理が必要なのでしょうか。
決まった手順を正しく守りたいのでしょうか。

自分にとって大切なことに使える時間を増やしたい。

そんなあなたのために時間をつくるヒントをお伝えします。

その方法はあなたに合ってますか?

時間管理には、予定を細かく区切る、集中する時間を決める、朝に重要な仕事をするなど、さまざまなものがあります。
そして、そのどれもが、ある人には役立つけれど、ある人には役立たないのです。
つまり、誰にでも合うような魔法の方法はないのです。

特に、事業をしていると、会社員のように「仕事の時間」だけを切り出すことが難しかったりします。

たとえば、「午前中の2時間は、営業資料や企画を考える時間にする」と決めたとします。
しかし、午前中は顧客からの電話やスタッフからの確認が入りやすく、その場で判断しなければならないことが多い仕事では、予定どおり2時間を確保するのは難しいでしょう。
そこで毎日「今日もできなかった」と考えてしまうと、時間管理そのものが負担になってしまいます。

必要なのは、自分を方法に合わせることではなく、自分の仕事の流れに合う方法を選ぶことです。

続かない方法を無理に続けなくていい

一度始めた時間管理法が続かないと、「また挫折した」と感じてしまうかもしれません。
しかし、合わない方法をやめる=時間管理を諦める、ではないのです。

たとえば、1日の予定を30分単位で決める方法が窮屈なら、午前・午後・夜の3つに分けるでもいいでしょう。
毎日時間を記録するのが負担なら、まず3日だけ記録してみる方法もあります。

大切なのは、決めた方法を守り続けることではなく、「この方法は自分に使えるか」を確かめることです。

うまくいかなかったときは、自分を責める前に、「何が合わなかったのだろう」と考えてみてください。
細かすぎたのか、予定を詰めすぎたのか、急な仕事が入りやすい時期だったのか、そもそも性格的に無理だったのか。

理由がわかれば、少しやり方を変えたり、別の方法を試したり、次に進むことができます。

休む時間や楽しむ時間も予定の一部

時間管理というと、仕事を効率よく進め、無駄な時間をなくすことだと思われがちです。
でも、空いた時間にさらに仕事を入れ続ければ、時間を管理できても、自分のための時間は増えません。

マンガを読む、動画を見る、ぼんやりする。
外から見れば「何もしていない時間」に見えても、それが気持ちを切り替えたり、頭を休めたりする時間になっていることがあります。

そうした時間まで一律に「無駄」と決めて削らないでください。
自分に必要な時間として、認めてあげることも大切です。

何に時間を使いたいかは、人によって違います。
だからこそ、時間管理にも一つの正解があるわけではないのです。

まず一つだけ変えてみる

時間管理を始めるときに、予定表、タスク管理、朝の過ごし方、スマートフォンの使い方など、全部を一度に変えようとしなくても構いません。

たとえば、「今週は30分だけ、自分のための時間を先に予定に入れる」と決めます。
それができたら、実際にやってみて、無理がなかったかを振り返ります。

できなかったからといって、失敗ではありません。
30分が長かったのなら15分にする。
朝が難しかったなら午後にする。
顧客対応が入りやすかったなら別の曜日にする。
そうやって、自分に合う形を探していきます。

自分に合った続く仕組みは、すぐには見つからないかもしれません。
だからこそ、試して、振り返って、少し変える。
その繰り返しでつくっていくものです。

時間管理は、自分の時間を取り戻すためのもの

時間管理が続かないとき、「自分にはできない」と落ち込むことはありません。
方法が細かすぎたり、今の生活に合っていなかったりするだけかもしれないのです。

時間管理の目的は、予定どおりに一日を過ごすことではありません。

仕事だけでなく、学びたいこと、これから取り組みたいこと、休息や楽しみも含めて、自分にとって大切なことに時間を使えるようにすることです。

続かなかった方法があるなら、それも一つの材料です。
うまくいかない方法を見つけたのです。

「なぜ続かなかったのか」を見直すところから、自分に合う時間の使い方を探してみてください。